軽の価値観を変えるためにとことん追求! 新型日産デイズがこだわったデザインとは (2/4ページ)

デザインを際立たせるボディカラーにもこだわった

 限られた寸法で最大限の抑揚を表現するためには、寸法以上の抑揚が視覚的にも感じられる工夫が必要だった。そう語るのはボディカラーを担当した赤池宏文さんだ。

「新色のソーダブルーは、抑揚をより際立たせることも狙いのひとつになっています。面の変化を拾いやすいメタリックの配合や色のたまり方などについてトライを重ね、いわゆるミントブルーという色相のなかで形のメリハリをどのように見せればお客さまに喜んで頂けるか、そうしたことを大切にしながら試行錯誤を重ねました」

 新型デイズでは、ひときわ洗練度が上がったフロントマスクも見どころのひとつだ。スタンダードモデルを担当したのは崔鎮旭さん。

「スタンダードでは、人の表情のようなやさしさと、信頼感が感じられるデザインを目指しました。同じフェンダーやボンネットを使いながらスタンダードとのキャラクターを明確に描き分けることは、非常に苦しんだ点のひとつです。何度もスケッチを描き直し、数多くのアイディアを出して決めていったところです」

 ハイウェイスターのデザインを手がけた寺田 遊さんにも伺った。

「精密感や先進性の表現を大切にしてハイウェイスターのデザインを作り上げました。グリルもそのひとつで、モデラーと一緒になって何度も試行錯誤を重ねました。じつはグリルにある数百個のコマは大きさがほとんどすべて違っています。大小がグリルの上下で滑らかに変化して、キレイなグラデーションに見えるデザインです。造形作業では、コマのひとつを変えると、すべてを修正しなければならなくなり、それを何度も繰り返すという気の遠くなるような作業が必要でした」


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