悪質な「さらし」行為は却って訴えられることも
最近では、撮影者が故意に追い越し車線をゆっくり走り、後続車から煽られているように見える動画を撮って、ネットにアップしている例もあるようだが、これは迷惑運転に対する怒りですらなく、再生回数を稼ぐための悪質な演出ともいえるので、投稿者のほうが名誉棄損などで違法性を問われても仕方がないぐらいだ。
ドライブレコーダーで実際に起きたことを記録すること自体は法的にも問題なく、肖像権についても適法な範囲といえるが、それを第三者に公開するとなると話は別。
前述の通り、違法性を問題視し、違反者を取り締まってもらいたいのなら、証拠を持って警察に訴えなければ摘発することはありえない。
そうではなく、ただ私憤を晴らしたり、動画の再生回数を稼ぐために、個人を特定できるような映像を投稿したとなると、そのことの違法性の方が問題になりやすいので、インターネットに動画や画像をアップするときは、肖像権やプライバシーなど侵さないように、十分留意する必要がある。