万人向けなので尖った仕様は難しい……
また、アフターパーツを装着する場合の多くは、純正部品を外してから装着するので、当然脱着の工賃が別途発生してしまう。それに対してメーカー純正カスタマイズモデルについては、出荷状態ですでにカスタマイズパーツが装着されているので、当然ながら工賃が発生しないのだ。
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恐らく、コンプリートカーに装着されている部品を別に用意してベース車に装着したのなら、とてもではないが新車で販売されている価格に収めることは難しいだろう。そういった意味では非常にお買い得と言える。
■デメリット
では、デメリットがないのかと言えばそうとも言い切れない。いくらコンプリートカーとはいえ、不特定多数の人が乗ることを想定しているため、どうしても余裕を持った仕様になってしまう。例えば過去に販売されたモデルで、フルバケットシートを標準装備した車種があったのだが、さまざまな体格の人を想定した結果、細身のユーザーではフルバケなのに体が動いてしまう、というようなことがあったのである。
また、メーカー純正カスタマイズモデルということで、当然まったく同じ仕様の車両が街中を走っていることになる。ベース車に比べれば少数だろうが、オンリーワンを求めたい人には不向きと言えるかもしれない。
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