3)トヨタ・シエンタ
コンパクトサイズのミニバン、大容量スペースワゴンの限られた室内空間に、アイディア満載の収納をちりばめているのがシエンタ、シエンタ FUNBASE。
とくに、使いやすい助手席側の収納スペースが充実していて、グローブボックスの上にトレー、その上にふた付き収納、運転席からはまったく見えないコンソールサイドポケットなどがあり、ティッシュボックスの置き場にもまったく困らない。
実際に使ってみて意外に便利だな、と思わせてくれるのが、フロントドアプルハンドルポケット。つまり、運転席、助手席のドアのひじ掛け、オープナー部分のすき間を、見事にスマホにぴったりな収納としてデザイン。
もちろん、2列目席、ラゲッジルームのデッキサイドにも収納があり、どこに何をしまったか、忘れるほど、ではないにしても、実に使いやすい配置がうれしい、ちょうどいいプラスの収納がある1台なのである。
4)スズキ・ソリオ
両側スライドドアを備えたコンパクトカーのなかで、走行性能や燃費性能に優れるソリオも収納力抜群だ。
助手席前にはティッシュボックスが置けるトレーがあり、その下にグローブボックスを完備。
さらにステアリング前にはスマホを充電できるUSBソケットを備えたふた付きのボックスと、その下にトレーが。
シフター奥にもトレーがあり、その下には取り外し可能なアンダーボックス(ごみ箱として利用可)も備わる。助手席下にはスニーカーなどが入るシートアンダーボックスまで用意される用意周到ぶり。
しかし、なかなか他車にはなかなかないアイディアもののポケットが、一部グレードに付いている運転席シートサイドポケット。スマホなどをスッと入れておけるサイズで、布地なのでカタカタ音がすることなく、入れたものにキズがつく心配もなし。まさに収納の王様のようなコンパクトカーなのである。
5)ルノー・カングー
フランスの働くクルマ、実用車の鏡のような超ユーティリティーカーがカングー。
運転席まわりの常識的な収納は必要にして十分という感じだが、とにかく高い天井を生かした、旅客機の頭上コンパートメントのような、前席のトレー状のオーバーヘッドコンソール、後席のふた付きオーバーヘッドボックスの容量がたっぷりあり、収納の効率という意味でも実にフランスっぽい。
オーバーヘッドコンソールには、他車では置き場に困るハットや薄型バックパックなども置けるのだ。
さらに後席フロアには秘密のリヤ床下収納もあり、普段使わないものの収納に便利。
ちなみに広大なラゲッジルームをトノボードによって上下2段で使えるアイデアは、今では国産ユーティリティーカーにも採用されているが、カングーはその前から採用していたのである。