今さら聞けない! 最近新車の解説などでよく聞く「EGR」ってなに? (2/2ページ)

最近は冷却水で排気ガスの温度を下げるクールドEGRが主流

 燃焼温度が低いということは、シリンダーなどから逃げる熱も減らすことができ、熱損失も抑えられる。また、負荷が小さい場合(回転数が低いなど)でも、排気ガスを混ぜてやればスロットルを開くことができ、ポンピングロスの低減にもなって、結果として燃費の向上にもつながる。

 通常はバルブが付いていて、最適な部分で排気ガスを吸気に戻しているし、最近では冷却水で排気ガスの温度を下げてやるEGRクーラーを備えることでより効果を高める、クールドEGRが主流になってきた。実際、最近の新車紹介で謳っているのはこのクールドEGRの採用や、大容量化が多い。

EGR

 覚えておくといいポイントを紹介すると、まず吸気に排気ガスを戻して混ぜていること。そうすると酸素が減って燃焼温度が下がり、有害物質が減る。そしてスロットルもより開くことができるので、ポンピングロスが減って燃費が向上するということのふたつで十分だろう。そういう装置が最近のクルマには付いていると知っているだけでも、新車紹介などを読んだ際の理解にも違いが出てくるはずだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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