伝統の直6ターボのほか軽快な直4ターボも設定
パワートレインは歴代スープラにも採用されてきた直列6気筒エンジンの伝統を継承し、RZには3Lツインスクロールターボエンジンを搭載している。最大トルク500N・mを1600rpmという低回転で発生させ、アクセルペダルの操作に応じた思い通りの加速を体感できる。
SZとSZ-Rに採用した直列4気筒エンジンには、チューニングの異なるふたつの2Lツインスクロールターボを設定した。SZ-Rでは最高出力258馬力を実現し、軽量な車体と相まって軽快なスポーツ走行を楽しめる。SZは197馬力を発揮し、街なかから高速道路まで爽快なドライビングを気軽に味わえるようにした。
サスペンションはバネ下重量の低減と、高い組み付け剛性、精微な車両コントロールを追求して新設計された。フロントのサスペンションとサブフレームはアルミニウム製とすることで、前後重量配分のバランスに貢献。またRZ、SZ-Rにアダプティブバリアブルサスペンションシステムを装備。選択中の走行モードや路面状況に応じて4輪のショックアブソーバーの減衰力を連続的かつ最適に制御し、走りと乗り心地を高次元で両立している。
ほかにも、VSC(車両安定性制御システム)と連携しながら電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0〜100の範囲で連続的に最適制御するアクティブディファレンシャルをRZ、SZ-Rに標準装備。これにより、旋回性能と安定性を高めた。
多くのユーザーが実際に走行する環境を重視し、開発は一般道で徹底的に走り込みを行った。ドイツ・ニュルブルクリンクにおけるレーシングスピードでの走り込みはもちろん、欧州のカントリーロードやアウトバーン、北欧の氷雪路、アメリカのハイウェイ、日本のワインディングロードなど世界中のあらゆる道を走り、日常的な乗り方でもクルマを操る楽しさを感じてもらえるようチューニングを施したという。