タイヤの性能は一般ドライバーでも差がわかるのか? ヨコハマタイヤが比較試乗会を実施

ウエット路面で性能グレード「a」と「c」を乗り比べ

 乗用車用の夏用タイヤで行われているラベリング制度をご存じだろうか? 転がり抵抗係数と、ウエットグリップ性能をタイヤに表記するというもので、その等級はアルファベットで表されるのだ。

 だが、たとえば家電を量販店で横並び比較してから購入したり、新車をディーラーで比較試乗してから選択したりするのに対し、タイヤは履き比べてから買うことができない。それゆえ多くのユーザーが、価格とサイズのみで選択しているというのが現実だ。また、大半のケースがタイヤがすり減ったり劣化したりと、正しい性能が発揮されていない「ダメ」になった状態から履き替えるため、どんなタイヤを選択しても、良くなったように感じるという側面がある。

 そうはいってもタイヤはクルマの安全に直結するパーツ。本来、性能をシッカリと吟味してから選ぶべきものなのだ。そこでヨコハマタイヤは、ゴールデンウイーク中の5月1日・2日に、新東名高速道路・清水PA「NEOPASA清水」にて、ウエット性能が比較体感できる試乗会を実施。参加したのはPAに立ち寄った一般のドライバー達である。じつは雨の日は晴れの日に比べて事故発生率が4倍というデータもあり、タイヤの性能のなかでもウエット性能は最重要項目といっても過言ではない。

 試乗内容は、半径5mのウエット路面の定常円を時速30km/hで3周まわるというもの。最初にウエット性能「c」のBluEarth AE-01Fで走行し、その後ウエット性能「a」のBluEarth-GT AE51に乗り替えて性能の差が感じられるかを比較するのだ。クルマによる差をなくすために車両は共にプリウス、タイヤサイズも195/65R15で統一されている。

 試乗会が行われた2日間は晴天に恵まれ、PAは多くの人で賑わった。それゆえ試乗に参加した一般ユーザーの数は294人にも上っている。では実際差が感じられたのか? 試乗後に行われたアンケートを紹介しよう。

 まずハンドルの修正頻度に関して。当然これは、タイヤがグリップを失って滑ることが多いかどうかを示す指標だが、「ふらつかず、安定した走りができるなと思った」、「運転にストレスがなさそう」、「ハンドル修正が少ないぶん安心して乗れた」、といったコメントが多数見られた。ここで注目すべきは速度が30km/hということで、市街地の交差点などでも差が出る可能性が大きいといえるだろう。

 続いて「c」より「a」のほうが安心感があるか? という質問には「突発的な急操作も、問題なさそう」、「雨天時は他に注意する事がたくさんあるので、操作が楽なのは余裕につながる」、「雨のなか、ほかのクルマの急な割り込み時なども安心」と、雨の日の安心度が増すだろうことが実感できたようだ。

 最後に試乗を行ったことで、今後、タイヤを購入する際にウェット性能のグレードを重視したいと思うか? という項目には「こんなにもa, cで違いがあるとわかったら、多少なりとも気にせずにはいられない」、「雨は、回数でいうと少ないと思うが、いざという時の為今後は、重視しようと思った」、「もしもの時を考えるとタイヤ選びのときは重視したいと思った」など、ラベリング制度の普及という意味でも効果があったことがわかる。

 このように、走りにこだわる一部のドライバーだけでなく、一般のドライバーでも十分に違いがわかるほど、タイヤ選びにおいて性能(ラベリング)は重要なのだ。タイヤ履き替えの際は、ぜひ参考にしてほしい。

【問い合わせ先】
横浜ゴム株式会社 タイヤお客様相談窓口
〒105-8685 東京都港区新橋5丁目36番11号
TEL:0120-667-520

ウェット性能について詳しくはこちら
https://www.y-yokohama.com/product/tire/wet-a/


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