ナットの締め方を失敗すると走行中にホイールが脱落!
3)プラグコードの断線
現在は各プラグに点火ユニットが付く、ダイレクトイグニッションが主流だが、プラグコードもまだまだ現役だ。プラグを点検する際にはプラグコードを抜かないとダメ。なにも気にしないで手で強く引っ張ると抜けるが、中の線まで切れてしまうことがある。ソケット部分を引っ張るのが正解で、コードは触らないこと。
4)ホイールナットの締め過ぎ
ホイールナットを締めるときは10kg-mぐらいと覚えている方も多いのではないだろうか。実際、10kg-mが指定のクルマは多かったし、現在でも問題はない。ただ、軽自動車では8〜10kg-mと少なめだし、SUVなどの大型になると10〜12kg-mという場合が多い。
そもそも10kg-mを感覚で締められるわけもなく、心配のあまり締め過ぎることもある。そうなると、スタッドボルトの破断などが発生するし、走行中にホイールが外れることもありうる。最近はトルクレンチが安く手に入るので、最終の締めには使うようにしたい。カチッと音がすれば規定トルクで締めたことになり、なんとなくプロっぽい感じもしてくるものだ。
5)電装系のショート
メンテというより装着になるが、配線のミスでショートが発生することがある。実際に車両火災は1日あたり3件ぐらい起きているというが、配線ミスも出荷理由の上位に入っている。プラスとマイナスの間違いだけでなく、配線被膜の損傷によるショートなども。ヒューズを入れる意識が薄いのも拍車をかけているのだろう。配線追加にはヒューズが必要という意識が大切だ。