N-BOXができない全車速追従が可能!
高速道路の渋滞などで前走車が停車したあと、3秒以内に再び発進すれば、追従するデイズも自動的に発進する。停車時間が3秒を超えたときは、安全のために自動発進は行わないが、RES(レジューム)スイッチを押せば追従走行を再開するから使いやすい。停車時間が3分以上に長引いたときは、電動パーキングブレーキが自動的に作動して長時間の駐車に備える。言い換えれば電動パーキングブレーキの採用によって、全車速追従型クルーズコントロールを実現できたというわけだ。ただし実際にクルーズコントロールの自動停車から長時間駐車に移るときは、ATレバーをPレンジに入れるなど、駐車の操作を行ってほしい。
ちなみに、ホンダN-BOXのホンダセンシングも車間距離を自動制御できるクルーズコントロールを備えるが、パーキングブレーキは足踏み式で、作動速度も時速30km以上になる。つまり全車速追従型クルーズコントロールは、軽自動車ではデイズが初採用となる。
プロパイロットはステアリングの制御も行う。ドライバーはステアリングを保持するが、車線の中央を走りやすいようにパワーステアリングを支援する。この制御も正確で、初期のプロパイロットと違ってパワーステアリングが小刻みに左右に振られることはない。実際の操舵に合っているから快適だ。テストコースには、ステアリングホイールの操舵角が45度近くに達するカーブもあり、運転支援機能には辛い場面だが、デイズは適切な操舵支援を続けた。
新型デイズは設計を全面的に見直して、動力性能、直進安定性、乗り心地などを向上させた。軽自動車ではあるが、長距離ドライブも快適に楽しめる。この特徴をさらに際立たせるのが、プロパイロットと言える。