復活は考えられないOEM車も注目
3)日産スカイラインクロスオーバー
スポーツセダン&クーペのイメージの強いスカイラインではあるが、古くはバンやステーションワゴンといったボディバリエーションを持っていたモデルでもあった。そんなスカイラインの名前を冠した変わり種として最後と言えるのがこのスカイラインクロスオーバーだろう。
クロスオーバーSUVとステーションワゴンの中間といった感じの同車だが、プラットフォーム自体はスカイラインと同じものを使っているため、後輪駆動である点や(4WDモデルも有)3.7リッターのVQエンジンが搭載されることも不変。そのため、立ち位置は変わり種かもしれないが、乗り味はしっかりスカイラインしていたのである。
4)いすゞ・アスカ
今ではバスやトラックといった商用車のプロフェッショナル集団として業績もV字回復を見せたいすゞ自動車だが、一時期は会社の存続が危ぶまれる時期もあった。そのため、乗用車の自社生産を止め、最終的に2002年にOEM供給を含む乗用車、SUVの国内販売から完全撤退を決める決断をしたのである。
そんないすゞブランドで最後となった5ナンバーサイズの乗用車がこのアスカである。と言っても、当時のホンダ アコード(6代目)のOEM車であり、特徴的なグリルを除いてほとんどアコードのまま。当然2.2リッターエンジンを搭載したユーロRに該当するグレードも存在しないが、いすゞブランド最後の乗用車という称号の前には些細な問題なのだ。