どうしても欲しい! という情熱がないと苦しむだけ……
ハラダ「フェラーリだと、F355が憧れなんですが……」
いまだにそういうカーマニアは数知れない。おかげでF355の相場が上がる一方だ。今や、MTでパリッとした状態のF355は、1400万円出さないと買えない。ちなみにF355も、セミATのF1マチックは時限爆弾である。何かあれば150万円は飛ぶ。
ならば、私は360モデナをすすめる。1000万円でそこそこの個体が買えるし、F355よりかなり丈夫。モデナならF1マチックでも、F355よりは故障の心配は少ない。
ハラダ「アストンマーティンはどうでしょう。V12ヴァンキッシュが600万円くらいから買えるのですが」
私はアストンを買ったことがないのでわからないが、アストンの場合新車だろうが中古だろうが、下取りは買った値段の半額になるのが法則だと聞く。フェラーリやランボなら、ヘタすりゃ買った値段より高く売れる可能性があるが、アストンはそうはいかない。
しかし、覚悟を決めてアストンを買ってみるというのも、人生の醍醐味だ。意外とそれほどのトラブルなく、貴族の世界を楽しめるかもしれない。
ただまぁ、このクラスになるとやっぱり、「どうしても欲しい! 買えなきゃ生きてる意味がない!」くらいの覚悟が欲しいところだ。生半可な気持ちで踏み込むと、高い授業料で終わってしまう。買うなら根性を決めて飛び込んで来い! さすれば道は開ける。