経済的に余裕があるなら最高に美しい空間の選択も
4)メルセデス・ベンツCクラスクーペ
続いては、こちらもエレガントさと先進性を併せ持つ、メルセデス・ベンツ・Cクラスクーペ。セダンに負けない400リットルと大容量のラゲッジルームを持ち、ゴルフなどのレジャーに気兼ねなく使える実用性があるのも魅力で、六本木や大阪にある「メルセデス・ミー」などではゴルフウェアやバッグなど、多彩なオリジナルグッズも売られていて人気です。
またCクラスクーペは、ネイルをしていて爪に気を使う女性でも握りやすいドアノブやスイッチ類、乗り降りのしやすさなど、女性視点でのクルマづくりが進んでいるので、無意識のうちにストレスを感じることなく、いつも心地よく乗れるのではないかと思います。そうした気遣いも、大人の女性に似合うクルマには必要ですよね。
5)ジャガーF-TYPE
そしてお次は、ファッションのお手本としても何かと注目され続ける英国を代表するブランド。昔も今も憧れの的といえば、ジャガーですね。そのジャガーから登場したコンパクトクーペのF-TYPEです。アーモンド型のヘッドライトがちょっぴりキュートで、ジャガーの中では比較的フレンドリーな印象なので、女性が乗ってもイヤミな感じにならないのがいいところ。
2人乗りで、室内はややタイトでレーシングな空間ですが、すべてが「美しく速く走る」ために計算されているので、そこがまたクール。
2リッターの直4エンジンでも300馬力を発生する走りは、ちょっと刺激的でスカッとすることでしょう。こういうクルマを涼しい顔で乗りこなす、そんな女性には本当に憧れますよね。自分をワンランク押し上げるために、ちょっと背伸びをしてF-TYPEにトライするというのも、きっと素敵な未来が待っていると思います。
6)アストンマーティンDB11
では最後に、もしアナタが経済的に余裕をお持ちなら、一生に一度は乗らないともったいない。そう薦めたいクーペがアストンマーティンDB11。映画「007」のボンドカーとしても有名なDB9の後継モデルです。お値段が2000万円オーバーなので、そうそう誰にでも手が届くクーペじゃないですが、だからこそ、その条件をクリアできる女性にはぜひ選んで欲しい!
だってドアを開けた瞬間、夢のような世界が待ち構えているはずなのです。クルマにはなかなかない色使いや、天井までぐるりと丁寧に張り巡らされた上質なレザー、センス抜群で細やかなステッチ。どれ一つとっても、手抜きの仕事はないと言い切れるほどで、そんな空間に身を置くだけでも、意識が変わって女性はどんどん磨かれていくのではないでしょうか。
エンジンスタートボタン、シフトボタンなど、意外な場所にあるのもまたサプライズ。4リッターのV8ツインターボエンジンは、思わずウットリと聴き惚れてしまいそうなサウンドと共に、時に優しく時に激しく、心の赴くままに操らせてくれます。人によっては、走る楽器、最高の相棒、無心になれる唯一の場所など、きっと女性にとって欠かせない存在になってくれると思います。ああ、DB11に乗れる女性は本当に幸せ者!
というわけで、最後はちょっと妬みも入ってしまいましたが(笑)、最初から完璧にクーペが似合う女性というのは、そうそういるものではありません。みんな、少し背伸びをしてクーペに乗るうちに、似合う女性になっていくものだと思います。
クーペには紙パック飲料が入るドリンクホルダーもなければ、ボックスティッシュが置ける収納もないし、ロールサンシェードや折りたたみテーブルなんてもってのほか。だから、運転しながらダラダラと甘いジュースを飲むなんてことをせず、休憩がてらにカフェに立ち寄ったり、誰かとの会話を優先したり、考え方やライフスタイルまでシフトしていきます。そうするうちに、オンとオフをしっかり分けられるような、時間にも所作にも優雅さが生まれるような、いい女が出来上がっていくのではないでしょうか。今の自分に嫌気がさしている、自分を変えたい、という女性にはとくに、クーペにトライしてみて欲しいと思います。