運転って難しいと感じるのはクルマのせいかもしれない
クルマに乗るたびに、「私って運転ヘタだな〜」と憂鬱になっちゃう人とか、新しいクルマに乗り換えたら急にこすったりぶつけたりが続いてガックリきちゃった、という人、いますよね? もしかしたらそれ、クルマのせいかもしれないですよ。普段ならまったく問題なく運転できるのに、あるクルマに乗った時だけ車庫入れがどうしても曲がっちゃうとか、Uターンできるはずの場所なのに一度で回れないとか、けっこうあるものなんです。
そこで今回は、軽自動車やコンパクトカーのように、ただサイズが小さいから扱いやすいという訳ではない、大きめな普通車なのに扱いやすいクルマたちをご紹介したいと思います。
まずは人気カテゴリーのSUVから。運転席のアイポイントが高いので、総じてSUVは運転しやすく感じる傾向があり、それが人気の理由の一つでもあると思います。が、そんなSUVでも驚くほど運転下手に感じてしまう車種もあるんですよね。それはデザインに曲線が多く、とくに後輪のホイールハウスあたりが出っ張りすぎていたり、後ろのドアとリアガラスの間(Cピラー)に向かって、ボディラインが斜めにカットされていたりするSUVに多いんですが、とにかく車両感覚がつかみにくいので、車庫入れで曲がってしまったりしやすいのです。また、デザイン優先のSUVに多いのが、リアガラスが極端にしぼってあって小さく、後ろの視界がかなり犠牲になっているクルマも、運転しにくさを感じやすいと思います。
1)三菱アウトランダー
そんなSUVのなかでダントツに扱いやすいのが、三菱アウトランダー。2列5人乗りと3列7人乗り仕様をラインアップする、走りの良さにも定評のあるSUVです。全長4.6mを超えるボディですが、全幅は日本の古くからの機械式立体駐車場に多い1.8mジャスト。そしてデザインが直線基調で車両感覚がつかみやすく、リヤガラスもしっかり大きく確保されていて、とにかく視界が良くて安全確認がしやすいのです。
また、狭い路地を曲がる際やUターン、車庫入れでの扱いやすさに関わってくる最小回転半径が5.4mと小さく、いわゆる「小回りがきく」ってやつですね。これは2WDでも4WDでも同じなのが嬉しいところ。三菱アウトランダーなら運転が苦手な人でも、少し大きめなSUVを颯爽と運転できるかもしれません。
2)スバル・フォレスター
そしてもう1台、SUVからオススメしたいのがスバル・フォレスターです。これも三菱アウトランダーと同じような理由で、まずデザインが直線基調で車両感覚がつかみやすく、視界も前後左右とも良好。全車AWDなのに、最小回転半径だって5.4mと小さいです。
ちなみに、悪い例として出すわけじゃないですけど、同じくらいのボディサイズの日産エクストレイルは5.6m。いえ決して日産エクストレイルが悪いわけじゃなく、通常はこのくらいということで、スバル・フォレスターの扱いやすさを実感してもらえたらと思います。
また、フォレスターは最低地上高が220mmとかなり高めに確保されています。(これも日産エクストレイルは200〜205mm、三菱アウトランダーは180mm)なので、たとえば駐車場に前から突っ込んで止めた時に輪留めに下まわりを擦っちゃうとか、雪道や荒れた道で何かを踏んで傷つけちゃうとか、そういう心配もほとんどなくなるので、アクティブな趣味を持つ人にもオススメですよ。