なくすには惜しすぎる! 時代の流れで消えるも復活してほしいクルマの技術7選+α (2/2ページ)

クルマは機能だけじゃなくて見た目にもこだわってほしい

5)ガルウィングドア

 国産車でガルウィングというと、トヨタのセラ(バタフライドア)やマツダのAZ-1、三菱のスタリオンぐらいしかない。

 しかし、レーシングカーあるいはスーパーカーを連想させるシステムなので、カッコいいクルマ限定で、国産車でも復活させてほしいところ(かつての国産ガルウィング車は、それほどカッコがよくなかった)。

6)アクティブサスペンション

 1980年代後半から1990年代初頭にF1を席巻した技術のひとつ。F1では空力性能を高めることを主眼に開発されたが、新幹線などの鉄道では、振動抑制装置としてわりと開発普及が進んでいる技術でもある。

 国産車でも日産のインフィニティQ45やトヨタのソアラ、三菱のギャランVX-Sなどにアクティブサスを採用していた時期があるが、高コストで複雑、重量が重い、メンテナンスなどの問題もあり、表舞台から消えてしまった。

7)スポーツ用のS-AWC

 三菱のランエボXが採用していたS-AWC。AYC、ACD、ABS、ASCなどをトータルで制御し、スポーツモデルとして走る、止まる、曲がるという運動性能を高めるための積極的な電子制御4WD技術として注目されたが、本格的なスポーツ4WD技術としては以後低迷気味。

 かつてのWRC時代に培った、フロント、センター、リヤの3つのデフを電子制御技術を生かして、曲がる4WD、速い4WDというのを、国産スポーツのお家芸にしてもらいたかったのだが、三菱だけでなく、他の国産メーカーも長いスポーツカー冬の時代から抜け出せず、ちょっと宙ぶらりんになってしまっている感じが何とも惜しい。

8)その他

 マツダのスケルトンボディのAZ-1やダイハツコペンなど、着せ替え可能なボディのクルマが例外的にあるが、こうした楽しみ方ができるクルマがもっと増えればいいと思う。

 また日産のセドリック(Y34)のエクスロイドCVTもちょっと時代の先を行き過ぎた技術(2000年機械学会賞受賞)だったかも?

 マツダのボンゴフレンディのオートフリートップも、車中泊やキャンピングカーの愛好者が増えている今の方が、支持する人が多いはずだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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