レクサスの高級ミニバンに強力なライバルが存在した
トヨタは今回の上海ショーでのプレスカンファレンスで、中国国内へのヴェルファイアの導入を発表するとともに、すでに中国国内で販売されているアルファードも含めて従来の3.5リッターV6からハイブリッド仕様へ搭載ユニットの変更を行った。
アルファード&ヴェルファイアはASEAN諸国でも絶大な人気を誇り、ここ中国での人気もかなり高い、トヨタの“アジア戦略車”といってもいいぐらい売れ筋モデルとなっている。
アルファード系のような大型高級ミニバンはファミリー向けというよりは、企業幹部の移動用としてもニーズが高いので、“高級商務車”などとも呼ばれている。そのようなニーズも多いので、今回レクサスではアルファード系ベースのLMをデビューさせているといえよう。
ただアルファード系と同じカテゴリーで、アルファード系も寄せ付けない人気モデルが存在するのだ。その名は“ビュイックGL8”。GM(ゼネラルモーターズ)のなかでは、トラディショナルな高級イメージをウリにするビュイックブランドの中国での人気は本国アメリカを凌ぐものがある。そのビュイックの高級商務車となるGL8は、まさに高級商務車の先駆け的存在なのである。
GL8の現行モデルは3代目となる。初代は2000年にデビューし、2011年に2代目が登場している。3代目とされているモデルはGL8のなかでも“ES豪華商旅車”となり、さらにこれをベースとしたハイクラスバージョン“Avenir”がある。さらに2代目も“商旅車”としていまもラインアップされ、3代目と併売されている。ちなみに3代目は2リッターターボのみだが、2代目は2リッターのほか2.5リッターもラインアップしている。