登録車が買えないからじゃない! 予算200万円ならあえて選ぶ価値のある軽自動車5選 (1/2ページ)

軽にしか存在しない走りをもったクルマもある

 普通車で価格の高いクルマをねらうと、3000万円といった凄い金額になる。5ナンバーサイズの小型車なら、上限価格を下げられるが、それでもトヨタ・エスクァイアハイブリッドなどは300万円を超える。各カテゴリーで上限に近い価格の車種を買うのは難しい。

 しかし軽自動車はどうだろう。車両本体価格が200万円を超える車種はほとんどない。つまり予算を200万円に設定すれば、最上級クラスの軽自動車が手に入る。

1)スズキ・ジムニー

 そこで筆頭に取り上げるのがスズキ・ジムニーだ。販売店によると「納期は今でも約1年」だが、生粋のオフロードSUVだから悪路走破力は抜群に高い。内外装のデザインもシンプルで好感を持てる。軽自動車でも、本格的なオフロードSUVだ。

 価格は最上級のXCが174万4200円だから、耐久性の高いラダーフレームや専用のサスペンション、副変速機の搭載などを考えれば、買い得といえるだろう。

2)ホンダS660

 ホンダS660は、2人乗りの本格的なミッドシップスポーツカーだ。軽自動車でありながら、エンジンを座席の後部に搭載する。全高は1180mmだから、登録車のスポーツカー、マツダ・ロードスターの1235mm、トヨタ86&スバルBRZの1320mmに比べて大幅に低い。

 操舵に対する車両の動きは機敏で、全幅が1475mmに収まるから、狭く曲がりくねった峠道でもアウト・イン・アウトの走行ラインを取りやすい。「軽自動車+ミッドシップ」の組み合わせで、ほかの車種では味わえない楽しさが生まれた。

 価格はβの6速MT仕様が198万720円と高いが、優れた走行性能と走る楽しさを考えれば納得できる。またマツダ・ロードスター(ソフトトップ)RSは325万6200円だから、生粋のスポーツカーとしてホンダS660は購入しやすい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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