通行料金の高さが唯一の欠点
次に、サービスエリアやパーキングエリアなど、顧客サービスだが、こちらも圧倒的に世界一である。グルメ、お土産物売り場、そして遊園地などのアトラクションまであるなど、外国人の目には”信じがたい光景”に映る。
海外でも、サービスエリアにはレストランがあるが、日本のようにメニューのバリエーションは豊富ではなく、また味もいまいちだ。外国人にとっては、”しょせん高速道路”に、日本人がなぜそこまで多くを求めるのか、理解できないだろう。
また、高速料金の徴収方式についても、日本が世界をリードしている。全国で共通のETC (自動料金徴収システム)を採用したのは、日本が世界で初めてだ。
一方、海外の高速道路と比べて、日本の高速道路には”大きな欠点”がある。それは、通行料金の高さだ。たとえば、アメリカでは”フリーウェイ”と称されるように高速道路は無料が基本だ。カリフォルニア、フロリダ、テキサス、ペンシルバニア、イリノイなど大都市やリゾート地の周辺で有料区間があるが、数百円から高くても1000円ちょっと。欧州でも、無料区間が多く、有料期間でも数百円レベルが一般的だ。
そのため、外国人が成田空港から東京までタクシーに乗ると、タクシー代の高さに加えて、高速料金の高さにビックリ仰天。
良きサービスと走りやすさのために維持費が高い、日本の高速道路。世界では稀な存在なのだ。