中古でぶつけて運転を覚えろは過去の話! 初心者に最適な200万円未満の現行国産車5台とは (2/2ページ)

イマドキの軽自動車なら安全装備も充実して初心者でも安心

3)スズキ・クロスビー

 流行のSUVが欲しい時は、クロスビーを検討したい。直線基調のボディはサイドウインドウの下端が少し低く抑えられ、前後左右ともに視界が良い。ヘッドランプを高い位置に装着しているため、フェンダーの上端が盛り上がり、これが視野に収まって車幅やボディの先端位置も分かりやすい。

 全長は3760mmと短く、最小回転半径は4.7mだから、小回り性能も優れている。その一方で全高は1705mmと高めで、前後席ともに広い。後席を畳めば荷室が広がり、汚れを落としやすい仕上げのため、屋外で使ったテントなども気兼ねに積める。SUVの実用性も良好だ。

 1リッターエンジンにはターボを装着して動力性能を1.5リッター並みに高め、価格はハイブリッドMX・2WDが176万5800円と割安だ。歩行者を検知できる緊急自動ブレーキを装着しても、180万円以下に収まる。

4)日産デイズ

 軽自動車では、2019年3月28日に発売された日産デイズを推奨する。ハイウェイスターXプロパイロットエティションは156万7080円で価格が少し高いが、ノーマルエンジンでも実用回転域の駆動力に余裕があるから運転しやすい。

 歩行者を検知できる緊急自動ブレーキに加えて、運転支援機能も充実させた。全車速追従型クルーズコントロールも装着するため、作動中は車間距離が自動調節されて、ドライバーのペダル操作が軽減される。車線の中央を走れるよう、操舵の支援も行う。最小回転半径は4.5mに収まり、安全性、快適性、運転のしやすさをバランス良く向上させた。

5)ダイハツ・ミラトコット

 女性向けの軽自動車だが、実際に車両を見ると、外観がシンプルで性別を問わない雰囲気がある。水平基調のボディは視界が優れ、軽自動車だから最小回転半径も4.4mに収まる。車両重量は720kgと軽く、ノーマルエンジンでも動力性能に余裕がある。

 注目すべきは安全装備で、歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させるスマートアシストIII、衝突時に乗員を守るサイド&カーテンエアバッグ、夜間ドライブをサポートするバイビームLEDヘッドランプなどを全車に標準装着した。

 価格は実用装備を充実させたX・SAIIIが122万400円になる。安全装備を充実させて、内装も上質に仕上げ、価格を割安に抑えた。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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