若々しさだけじゃなくインテリ感を演出できるセダンも
3)ホンダ・インサイト
お次は続々とハイブリッドセダンを日本にも導入しているホンダから、最新モデルのインサイト。
昔からホンダは、脂ぎった感じがしない若々しいセダンをつくるのが上手なメーカーですが、インサイトはそれに加えて上品さ、賢さまで感じさせるセダンです。
ハイブリッド専用モデルで、モーターのみの走行もできるEVモードがあるので、発進はもちろん市街地や高速道路を走っていても、状況に合わせて頻繁に切り替わり、どんな時も滑らかで静かで気持ちのいい走り。なんとなく、エンジン音がうるさいセダンって「古臭い=おっさんぽい」となりがちですが、インサイトなら近未来のドライブが味わえて、若い世代もきっと新鮮に感じてくれることでしょう。
4)プジョー508
そして輸入車からもチョイスしてみると、多くのおっさんたちの手垢がついた感のあるCクラスや3シリーズなど定番セダンではなく、プジョー508がイチオシです。
厳密に言えば、完全なるセダンタイプではなくファストバックスタイル(トランクではなくリアゲート)になるのですが、プジョーのフラッグシップセダンとして日本導入されています。価格も日本車勢とさほど変わらない、400万円台に抑えてあるのが嬉しいですよね。
またデザインは、光るとライオンの牙のように見えるフロントのライトとか、3Dの立体的なリアコンビランプなどが新鮮で、これまでのどのセダンとも似ていない個性にシビレること間違いなし。
シートに座ってみれば、背もたれがモニョモニョ動くので「?」と思っていると、いろんなマッサージ機能がついているではないですか。これって、ドイツ車だと1000万円級のセダンについているものですから、かなりお得です。走りの方も、高速カーブをしなやかに駆け抜けてくれる爽快感があって、若々しさ全開。個性的なセダンをお探しなら、508でキマリでしょう。
5)ミツオカ・リューギ
さぁ、最後はちょっと変り種を1台。現代のクルマをベースに、数々のクラシックなカスタムカーを造っているミツオカから、まるで小さなロールスロイスのようなリューギです。これは若い世代だからこそ、とても新鮮に映るセダンではないでしょうか。
ベースとなっているのは、トヨタのカローラアクシオ。その前後のデザインをミツオカらしいエレガントなクラシックスタイルに改造し、丸目のヘッドランプや縦型のグリルが英国風のイメージとなっています。
ガソリンモデルだけでなくハイブリッドもラインアップしているし、全長がベース車よりやや大きいものの、今どき希少な5ナンバーサイズで、市街地での取り回しも抜群なのが嬉しいですよね。価格だって240万円台からと、手が届きやすくなっています。
というわけで、元祖おっさんセダンを返上して生まれ変わったクラウンから、あえてクラシカルなデザインをカジュアルに乗りたいビュートまでチョイスしてみました。まぁでも、最終的にはオーナーのファッションや立ち居振る舞い次第で、おっさんぽくなってしまうか否かはけっこう変わってくると思うのですが(笑)。ぜひクルマに負けないよう、若々しい気持ちで乗って欲しいと思います。