シビアコンディションは過激な走りだけじゃない!
そのうえで、オイル自体もSL規格以降資源と捉えて、耐久性を重視しているのもあるし、そもそも3000kmや5000km毎の交換指定だった時代とはオイルの性能はまったく違う。
さらにオイル量自体も厳密な比較はできないが、少し増えているように思われる。量が増ければ、交換時期が伸びるのは当然だ。ちなみにドイツ車勢は3万km毎に交換とかなり長いが、オイルの量も6リッターぐらいなので、実質は日本車と変わらないと言っていいだろう。
というのが、現状なのだが、じゃあ1万km以上交換しなくていい、とはならないので要注意。なぜかというと、シビアコンディションというのがあって、それに当てはまる使われ方をしているクルマは指定の半分とするメーカーが多いからだ。
シビアコンディションというと、相当ハードな走りをする場合のみだと考えがちだが、ちょい乗りや渋滞によくはまる、ノロノロ運転が多い、さらにはアイドリングが多いなどもこれに含まれる。しかも、これらが全体の走行の30パーセント以上であればシビアコンディションに当てはまる可能性があるのだ。そうなると多くのクルマが当てはまるのではないだろうか。
そして長期間放置で交換しないのは論外。3000kmや5000km毎に頻繁に交換するのも考えものだが、良質なオイルを選びつつ、自分の走り方や使い方を見直してみて適切なインターバルで交換するようにしよう。オイルの質さえしっかりとしていれば、メーカーの指定で問題はないだろう。