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Zニスモで挑戦! 駆け出し編集者は一流レーシングドライバーの指導でどこまで成長できる? (2/3ページ)

Zニスモで挑戦! 駆け出し編集者は一流レーシングドライバーの指導でどこまで成長できる?

フェアレディZ NISMOでの参加を決めるもさっそく駐車で苦戦

 WEB CARTOPの編集をはじめて約半年、まだまだ未熟ではあるが、試乗会や発表会に足を運んだり、日々記事や動画を作成することで、少しずつクルマのことがわかってきた……と思う。

 運転スキルを身につけるために、さまざまなドライビングレッスンや走行会にも参加。しかしそのほとんどは愛車で挑んできた。

 クルマによって特性がまったく違うことは、日々身をもって感じている。そこで今回は愛車とは別のクルマで修行を積もうと決めた。

 今回相棒に選んだのは日産フェアレディZ NISMOだ。3.7リッターNAエンジンのFRで、最高出力はニスモチューンにより355馬力と、国産NA車のなかでもかなりハイパワーな怪物クン。普段私が乗る2リッターターボ4WDのインプレッサとはまったく違ったキャラクターだが、はたして上手く操れるようになるのか?

 レッスンに先駆け、意気揚々とフェアレディZ NISMOを借りに行く。「よろしくね」と心の中で語りかけ、運転席に乗り込みエンジンをかけるといかにも日産のスポーツカーな音が室内に響き、気分が高まる。走り出してみると、シフトが入りやすく操るのが楽しい。このクルマのズッシリ感は高速を走るのにぴったりで、グランドツーリングにもふさわしい大人なスポーツカーといった印象だ。

 料金所手前でギヤを落とすとブリッピングがこれまでにないほど上手く決まり、回転がぴったり合った。もしかしてこれまでの修行の成果が出ているのでは……と思ったらシンクロレブコントロールなるものがついていて、クルマが自動でエンジン回転数を合わせてくれていたのだ。ややガッカリするも、なにはともあれ良いクルマだ。

 編集部に到着すると、駐車場の中央には上司が撮影のために借りてきたであろう、ジャガーが堂々と停まっていた。この駐車場は狭いうえ、端にはポールが立っている。よって私はポールとジャガーの間にZをお尻から収めなければならない(ポールとジャガー、決してUKロックの話をしている訳ではない)。そこで気がついたのはこのクルマ、車幅が結構ある。切り返しを繰り返しながら、動いているのかどうかもわからないほどの低速でバックし、手に汗握りながら無事駐車。やっぱり私の運転技術はまだまだだ……。

 そんな私が参加を決めたのはニスモドライビングアカデミー。初心者向けの「レッスン1」、上級者向けの「レッスン2」から選択可能で、私は「レッスン1」にエントリーした。このように自分のレベルに合わせた内容を選べるのは嬉しい。

 当日会場に着くと、GT-R やフェアレディZ、ノートe-powerなどのニスモロードカーがズラリと並んでいて(GT-RとフェアレディZのみ基準車も参加可)、参加者はそれぞれ準備を始めていた。受付を済ませて、まず驚いたのはゼッケンがステッカーだったこと。

 通常は紙のゼッケンであることが多く、ボディにガムテープで貼り付けるのは多少抵抗があったり、綺麗に貼り付けるのは意外と難しいもの。事実、不器用な私のゼッケンはいつもぐちゃぐちゃ気味でカメラマン泣かせだった。このようなステッカーだとクォーターウインドウなどに貼ることができ、見栄えも良く、とっても楽チン。

 おかげで準備も早めに終わり、時間に余裕ができたためこんなポーズを思いついた。お分かりいただけるだろうか、フェアレディZの「Z」……のつもりだ。カメラマンは「なんでシェー……?」と目が点だった。

 ちなみにヘルメットとグローブさえあれば、服装は長そで長ズボン、スニーカーでOK。気軽に参加しやすいのもこのレッスンの長所といえる。

 そしていよいよドライバーズミーティングが始まる。やる気だけは誰にも負けまいと一番前の席を確保。

 この日の講師は柳田真孝さん、千代勝正さん、安田裕信さんだ。スーパーGTなどで活躍する日本のトップドライバーに直接教えてもらえる貴重な機会に胸が踊る。

 レッスンの内容や注意点を細かく教えてもらったあとは、ドライビングポジションのチェック。座学で教わる機会はよくあるが、このレッスンでは参加者が実際にクルマのシートに座った状態で、講師がひとりひとりに指導をしてくれるのだ。

「腕を伸ばした時に手首がハンドルにあたるぐらい、ペダルもしっかり踏める位置に。もう少し後ろに下げても大丈夫ですよ」と千代さんに細かく教えてもらい、しっくりくるポジションが見つかった。

 スポーツ走行では街乗りのときよりもシートを少し前に出したほうがいいとのこと。たしかに自己流で合わせた着座位置のときよりもずっと操作がしやすくなった。各々ベストなシートポジションが決まったところで、いよいよ実技に移る。

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