いきなり輸入車に手を出したって問題なし!
4)ルノー・トゥインゴ
さて、お次は輸入車からチョイスします。昔から「イタフラ系」と言って、イタリア車、フランス車のラテン系のクルマに乗ると、濃ゆ〜いクルマ好きになるか、大っ嫌いになるかのどっちかだと言われてきました。
昔はそれこそ、日本の道路事情に合わなかったり電子製品の信頼性が低かったりで、壊れて壊れてドツボにはまって嫌いになる、という場合も多かったのですが、もう21世紀ですからね。最近のイタフラ系は信頼性が上がって、販売店のサービスもしっかりしているので大丈夫。
そんなイタフラ系で運転ビギナーにオススメなのが、今どき200万円を切る価格で買えるルノー・トゥインゴです。コンパクトサイズだから狭い街中だってスイスイ走りやすいのはもちろん、0.9リッター直噴ターボエンジンがもう、面白いのなんの。見た目じゃわからないですが、なんとエンジンがリヤの荷室下に搭載されている「RRレイアウト」なので、その独特の乗り味も痛快です。
走りの違いがあんまりわからない人でも、インテリアのスイッチなど、ちょっとしたデザインや色使いがセンス抜群で、乗っているだけでウキウキしてくるのがまた、トゥインゴの魔法です。ビギナーだけでなく、イタフラ系の入門カーとしてもオススメですよ。
5)ジープ・レネゲード
さぁ、最後の1台も輸入車から。イタフラ系とはまた別の世界でありながら、昔からクルマ好きの登竜門と言われてきたのが「アメ車」。そう、アメリカ車ですね。日本ではフォードが撤退してしまってから、ちょっと下火になった感が否めませんが、そんななかでも高い人気を維持し続けているブランドが、ジープです。
ビギナーにオススメしたいのは、そのジープでいちばんコンパクトな、ジープ・レネゲード。これはクライスラーがフィアット傘下に入ったことで誕生したモデルでもあるので、100%アメリカ車とは呼べないところもありますが、それでもタフ&ワイルドなジープの世界観をしっかり受け継ぎ、楽しませてくれるモデルなんです。
小さくても走破性は頼もしいし、外観だけでなくインテリアにもアーミーな演出があるし、ファッションの1つとしてクルマを選びたい人にも、なんちゃってじゃなくて本物感が欲しい人にもぴったり。アメカジやミリタリー系が好きなら、ハマること間違いなしです。
というわけで、いろんなタイプのクルマを集めてみましたが、どれもしっかりとした開発テーマがあったり、ひとクセある世界観を持っているクルマばかり。結局のところ、作り手の想いが強ければ強いほど、乗る人の心にも響くものなんですよね。今ほどグローバル化されていなかった昔のほうが、そういうクルマが多かったのもクルマ好きがたくさん生まれた理由と言えるでしょう。
だから、これから免許を取ってクルマ社会に出る若者たちには、せっかくならそうした想いの詰まったクルマを選んで乗って欲しいなと思います。それを教えてあげるのは、私たちクルマ好き世代の役目でもありますね。さぁ、令和の時代にも、たくさんのクルマ好きが誕生しますように!