自動車大国ドイツをはじめ欧州は軒並み高い
一方、自動車誕生の地、ドイツを含む欧州各国でガソリンは高い。リッターあたり200円近い国や地域もある。これには、ユーロ導入による物価上昇の影響もある。また、ディーゼル燃料の価格がガソリンの価格とほぼ同じ場合が多い。
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こうした根本的な燃料高の環境で、庶民や商用車では今でも燃費が良いマニュアルトランスミッション（MT）を選ぶ場合がある。スポーティドライビングのためのMTではなく、生活維持のためのMTなのだ。
このほか、世界最大の自動車市場である中国でもガソリン価格はとても安いとは感じられない。日本と同様、またはそれ以上の地域もある。
近年中に人口が中国を抜いて世界一となることが確実なインドでも、ガソリン価格はさほど安くない。さらに、インドで販売されている燃料の質はまだまだ低い場合があり、排ガス規制への対応を含めたガソリン品質改良に伴い、さらなるガソリン価格高が起こっても不思議ではない。
産油国の一部では、政府から国民に対する支援の一部としてガソリン価格をある程度のレベルで据え置く政策を敷かれる場合もあるが、産油国だからガソリンが安いと、一概に言えない。ガソリン価格とは、需要と供給のバランスによって決まるからだ。
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今後は世界的にパワートレインの電動化の流れを大きくなる中、低燃費、またはまったくガソリンを使わないクルマが増えていき、需要が減ることでガソリン価格がさらに上昇する可能性が高いと見るべきだろう。
