スピードメーターには誤差がある
かつてはアクセルを固定するだけと単純な機能だったクルーズコントロールも、いまでは先行車に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)として生まれ変わり、運転支援システムの要として欠かせない機能と認識されるようになった。そのクルーズコントロールには制限速度を超えて設定できるものがある。果たして、その合理的、正当的な理由はあるのだろうか?
ACCの機能について、カタログでは「30~100km/hで設定できます」と書いてあるのに、実際に作動させると115km/hまで設定できることは多い。これはメーターと実測の誤差(タイヤが摩耗することで外径が小さくなると誤差が起きる)を考慮したものというのが建前。
実際、スピードメーターでは100km/hを指していてもGPSを利用して計測すると90km/台前半であることがほとんどだ。メーターは誤差を認められているが、基本的に実際より若干大きな数値を示すようになっている。
当然、こうした誤差はメーカー間でも異なるし、同一車種でも仕様や個体差によって異なる。確実に100km/hで追従できるようにするには、ある程度の余裕を見ておく必要がある。15km/hというのは、まさにその余裕分なのだ。