輸入車はもっと強烈! 日本車じゃありえない衝撃デザイン
5)シトロエンDS
お次は海外へと目を転じよう。自動車史上最高の宇宙船グルマが、このDSだろう。デザインを担当したのはベルトーニで、2CVも手がけた奇才。
発表されたのは1955年で、その先進性に驚かされるが、それをドゴール大統領が公用車として使っていたのもさすがフランスだ。このあたりの感じは映画『ジャッカルの日』を見るとよくわかる。さらに驚くのはモンテカルロなどのラリーに参戦していることで、成績もまずまずだった。
実際に乗ったことがあるが、ハイドロニューマチックならではのフワフワした感じで、掛け値なしで宇宙船みたいだった。
6)フィアット・ムルティプラ
お馴染みなのは1998年に登場した2代目だろう。カバゴンみたいな2段構えのフロントまわり。妙に広いグラスエリアなど。室内も横3人並びのシートや飛び出した感じのシフトまわりなど、まさに宇宙船デザインだった。
また、1956年登場の初代もまたユニークで、どちらがフロントかわからないだけでなく、顔つきは間延びしたほんわかテイスト。小さなボディに3列シートという、驚愕のパッケージなど、奇才エンジンニア、ダンテ・ジアコーサならではのアイディアが詰まっていた。
7)1950年代のキャデラック
アメ車というと無駄に大きいイメージがあるが、その真骨頂はやはり1950年代だろう。そのなかでもキャデラックは、ボディがデカくなったから、エンジンも大きくしちゃえ的な無駄の固まり。デビルやシリーズ59など、ホントにリヤに羽が生えていて、まさに宇宙船。というか、デザインモチーフは実際に宇宙船だったりする。