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事故を44%も減少させる万能装備を切る必要ある? クルマの「横滑り防止装置」にオフスイッチがある理由とは (2/2ページ)

事故を44%も減少させる万能装備を切る必要ある? クルマの「横滑り防止装置」にオフスイッチがある理由とは

スタックしたときはオフにしたほうが良いことも!

 すでに乗用車、軽自動車の新車への装着が義務づけられているESC(Electronic Stability Control)=横滑り防止装置。トヨタはVSC、マツダやBMWはDSC、日産はVDS、ベンツはESP 、ホンダはVSA、ポルシェはPSMなどと、メーカーごとにバラバラの名称で呼ばれているが、いずれもコーナリング時の不安定な姿勢を自動制御し、可能な限り車両の挙動を安定させる電子デバイスとして、単独事故を約44%も減少させる効果があることがわかっている(独立行政法人自動車事故対策機構のデータ)。

 これほど優れたESCなのに、多くのクルマにはそれをカットするボタンがついている。これは何のためについているのか? 大きな理由は次の3つ。

1)ぬかるみや雪道、凍結路でスタックしたときのため

 滑りやすい路面でスタックしてしまったときは、ある程度タイヤを空転させないと脱出できないが、ESCが働くとスリップ状態を感知し、アクセルペダルを踏み込んでも出力が上がらないことがある。そうした場合は、ESCをカットしてゆっくりとアクセルを踏んで、回転を上げて脱出する。あるいは前進と後進を繰り返して脱出する。

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