ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選 (2/2ページ)

走り屋御用達の軽量FFハッチもドッカンだった

3)日産シーマ(Y31)

 ドッカンターボといえば、このクルマを抜きには語れない象徴的なモデル。1988年デビューで、V6の3シッターエンジンにターボを装着していた。

 当時としては大パワーの255馬力を発生し、ATに任せてアクセルを床まで踏んづければ、リヤがグッと沈み込んで、スポーツカー顔負けの加速を! 3ナンバーの大型ボディのフル加速は大迫力で、人気車種になった。そういう意味では、リヤサスが柔らかく、加速時に沈みやすいのも、ドッカンターボの大事な味柄だったかもしれない。

4)ホンダ・シティ ブルドッグ

 大人気だった初代シティ。ブルドッグは1983年に登場したシティ ターボⅡの愛称。

 エンジン回転数が3,000rpm以下の時にアクセルを全開にすると、10秒間だけ過給圧が10%アップする「スクランブルブースト」と呼ばれる、一種のオーバーテイクボタンが標準装備で、ドッカンターボの特性を積極的に楽しめる仕様になっていたのがじつにユニーク。

 1.2リッター、インタークーラーターボで110馬力。ただし車重は735㎏と超軽量! ボンネットのパワーバジルと前後のオーバーフェンダーが象徴的だった。

5)スターレットEP82

 平成元年にデビューしたスターレットのターボモデル、スターレットターボGTも過激なクルマ。

 830㎏の車体に、DOHC1.3リッターターボの135馬力を搭載。FFでは十分なトラクションが得られず、完全にパワーが車体に勝っていた一台。面白味はあったが、完成度は……。あの時代だから許されたホットハッチモデルといえる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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