収納だけでなく積みやすさにこだわったクルマも
3)ダイハツ・タント
続いては、大きな荷物の出し入れが後ろだけでなくサイドからもラクにできる軽自動車、ダイハツ・タントです。助手席側の中央にある柱をドアに埋め込むことで、ガバッと広大な開口部を実現した「ミラクルオープンドア」が、その秘密。開口部の横幅はなんと149cmもあるんです。
助手席がいちばん前までスライドするので、後席との間にぽっかりと大きな空間ができ、そこにベビーカーをそのまま積んだり、自転車やサーフボードを入れたりと、大きな荷物がサイドからスムースに出し入れできるというわけです。もちろん、後席を倒せばフラットなスペースになるので、荷物が効率よく積み込めるのも頼もしいところですね。
4)スズキ・ソリオ
さて、コンパクトカーはどうかというと、まず使いやすさで優秀なのはスズキ・ソリオ。ボディサイズは5ナンバー規格いっぱいではなく、全幅を1625mmに抑えて運転しやすいクルマに仕上がっていますが、収納力は想像以上にたっぷり。5人乗車の状態でも9.5インチのゴルフバッグが積めるし、床下のサブトランクにも細々した物が入ります。
後席のリクライニングや前倒し操作の軽さ、簡単さもソリオの優れたところで、荷物を積むためにまずそれに合ったスペースを作るという、その段階での使いやすさも考えられています。荷室の開口部もほぼスクエアで、イヤな出っ張りがないスペースなので、整理整頓して積みやすいのもありがたいですね。
5)ホンダ・フリード+
そして最後は、コンパクトカー最強の収納力といっていいでしょう、ホンダ・フリード+です。ベーシックなフリードは3列シートですが、フリード+はその3列目を廃してまるまる収納スペースにしちゃったのがポイント。
もともと超低床フロアで、開口部の地上高はなんと33.5cm、開口部の高さは125.5cmもあるんです。その広大な荷室を、耐荷重200kgのユーティリティボードで上下2段に分けて使えるから、これはもうクローゼット感覚。ユーティリティボードを反転させればワイパブル仕様になっていて、濡れたものや汚れたものを積んでもサッと掃除がしやすいのも助かります。
オプションでは荷室の壁にズラリとフックが並ぶアクセサリーなどがあるので、自分の使いやすいように工夫すれば、なくてはならない相棒になりそうですね。
クルマで出かける時には、どうしてもアレもコレもと持って行きたくなるものだけど、使いたい時にサッと取り出せたり、何がどこにあるかちゃんと把握できていると、やっぱり気持ちがいいし何より安全。普段から自分は荷物が多いな〜と感じている人は、こうした収納力でクルマ選びをするのもいいんじゃないでしょうか。