正しい使い方を再確認しておきたい機能も
2)駐車支援システム
もうひとつ、駐車が苦手なドライバーにとって、神の機能と思われるのが駐車支援システム。決められた位置で停止し、あとは自動で縦列・並列駐車してくれる機能なのだが、これまでそのテストなどで何回も試してみるものの、うまく作動せずにかえって時間がかかる。また、ある程度の運転技術があれば、自身で操作したほうがスムースに素早く駐車できる……というケースが少なくない。これは駐車支援システムには松竹梅の機能があるからで、一方、最初からこれで駐車に慣れてしまうと、自身で駐車できない「ダメドライバー?」になってしまう可能性がある。
駐車支援システムはたしかに便利な機能だが、使い方や必要度はケース・バイ・ケース。これから付けようとしているなら、販売店の駐車スペースなどで、納得できるまで試して、本当に必要な装備かを確かめてほしい。世界的には、リモートキーをリモコンにして、自身が乗っていなくても、駐車スペースからクルマを出したりすることができる、そんなアメリカの人気ドラマ・ナイトライダーの「ナイト2000」のような先進機能もあるけれど……。個人的にはもっとも不要な先進運転支援システムだ。
3)トラクションコントロール
ABSブレーキと組み合わせ、タイヤの横滑りを防止してくれるのがトラクションコントロール。公道を走行する際はONで走るのが基本。というか、一般ドライバー、一般走行ではONで走ることが前提の安全機能装備だ。ブレーキング、カーブの旋回、雨の日の走行での安定性を確保してくれるのだが、ではなぜ、OFFスイッチがあるのか? それは、ごくたまにOFFにしたほうがいいケースがあるから。
たとえば、ぬかるみや深い雪にタイヤを取られた場合には、OFFにしたほうがよい。その理由は、トラクションコントロールはタイヤの空転を検知すると、駆動力をカットし、安定性を確保する制御を持っているから。脱出しようとしているのに、駆動力をカットされたら永遠に脱出できない!? なにかあってから慌てないように、トラクションコントロールのOFFスイッチの位置を覚えておくことも大切だろう。