後席のシート幅は130cm以上あると窮屈さを感じにくい
家族が仲良しで、家族全員でドライブに出掛ける機会が多い、あるいは友達が多く、みんなでわいわい1台のクルマで盛り上がりながらドライブする機会が多い……そんなケースのクルマ選びでは、ただ室内が広そう、後席に座った際、足もと、前席背もたれまでの距離がたっぷりある……だけの項目で選ぶのは禁物だ。
基本的に、クルマの前席は2人しか乗れない。問題はセダンやSUV、ワゴンなどの後席に3人掛けする必要があるときである。
1)後席のシート横幅に注目
まずは後席のシートサイズだ。各人の体形にもよるが、大人3名乗車を想定するなら、シート幅は130cm以上あると、それほど窮屈さを感じにくい(1人分の幅約44cm~)。コンパクトカーだと125cm以下であることが多く、中型車以上が快適だ。
とはいえ、たとえばプリウスの132cm、CR-Vの131cmに対して、シエンタFUNBASEのようにコンパクトカーでも後席の幅が130cmちょうどある車種もある。
2)後席フロアの形状
後席に3人掛けする際、シートサイズとともにぜひチェックしたいのがフロアの形状。ここがフラットでないと、中央席に座った人は足を逆ハの字に開いて座ることになり、足の置き場の自由度が制限され、長時間の着座ではしんどいのだ。
車種としては、FRや4WDだと、後席フロア中央にトンネルがあることがほとんどで、後席3人掛け前提なら、できれば避けたい。FFかつ、フラットフロアが理想である(多少の盛り上がりは目をつぶれる)。
3)前席下のすき間の有無
小柄な人、子供ならともかく、大柄な大人が後席に乗る場合、よりリラックスして自然な姿勢で着座するには、ある程度、足を前方に伸ばす必要がある。そんな時、前席下に空間がないと(つま先が入らないと)、足を伸ばせない。前席下にスニーカーなどのつま先が余裕で入るかのチェックも欠かせない。厚底靴を想定し、できれば7~8cm以上はほしい。