エキマニやマフラーによっても音に違いが生じる
というわけで、レーシングエンジンのV8は、フラットプレーンのV8なので音がよく、例外的にフェラーリの市販車もフラットプレーンなのであの音が出るというわけ。
V8以外だとエキゾーストマニホールドが重要。排気干渉しないように長さの等しい等長エキマニで集合させることがいい音につながる。
スバルの水平対向エンジンも、3代目レガシィ(BE/BH系)までは、“ボクサーサウンド”という、ドロドロと濁った音を出していたが、等長エキマニを採用した4代目以降は、普通の直4エンジンと同じようなサウンドになったことはよく知られている。
マフラーももちろん影響する。消音器が隔壁構造かストレートタイプかでも変わってくるし、スチール、ステンレス、チタンなど、素材によっても変わってくる。
一般的なステンレスマフラーは、やや重たい高音になる傾向があり、チタンマフラーだとステンレスよりも軽い感じの高音が響くイメージがある。これは単に素材だけの違いだけでなく、板厚の違いなども関わっている。
きれいな音というのは、主観的なものなのでなかなか難しい面もあるが、クルマの魅力のひとつなので、いろいろこだわってみたいところだ。