トータルでライバルを上まわる質感を備えている
今回は日産のテストコース内のみの試乗(プロトタイプ)だったが、ターボは100km/hを超えてもじつにリラックスして走ることができ、また車内は全域で素晴らしく静か。これなら一家に一台のファーストカーとして、4人乗車の長距離のドライブも楽々こなせるに違いないと思える。
ただ、ターボエンジンは下から、というより2000rpmを超えてからトルクが出るタイプで、高回転まで回したときのエンジンフィールにザワつき感があり、その際のノイズもやや気になるところ。その点では、車体が軽量でより軽快感ある、エンジンとCVTのマッチングに優れ、スムースで上質な走行性能を見せる、こちらもマイルドハイブリッドを採用するスズキ・ワゴンRのパワーパッケージのほうが、ほんの少し洗練されているかも知れない。
とはいえ、全体的な上質感、走りやすさなど、さすがに最新のデイズがクラスをリードしていることは間違いない。いや、プロパイロット、SOSコール、日産コネクトサービス、前後ブレーキ制御付き踏み間違い衝突防止アシストなどの先進装備は現時点で新型デイズ唯一のもの。運転初心者はもちろん、シニアドライバーにも絶大なる安心感を与えてくれることは間違いなく、それなりになる価格を超えた安全・安心を含む価値があるはずだ。
ちなみにプロパイロットなどの先進安全装備は、現時点でハイウェイスター限定だから、選ぶべきはハイウェイスター。NAかターボかは、予算や走行環境によって決めればいいだろう。