世界に名だたるスーパーカーも値引きは期待できない!
3)レクサスUX
日本車で唯一、強気の売り方をするのがレクサスだ。実際の商談では多少の値引きをしたり、下取り車を若干高く買うこともあるが、販売店は「基本的に値引きをしない」と言う。値引きを少額に抑えて、リセールバリューを保つのが狙いだ。1台当たりの粗利が大きいから、値引きをしなければ相当に儲かる。
ただしメルセデス・ベンツは値引き販売をするから(モデル末期なら3ケタ万円値引きもある)、同クラス車を比べて、レクサスが割高になることも多い。レクサスはブランド力でも負けるから、販売面では明らかに不利だ。2018年にメルセデス・ベンツは乗用車だけで6万7531台を販売したが、レクサスは5万5096台にとどまる。
コンパクトSUVのレクサスUXは、新型車でもあるから、下取り車の査定アップも期待しにくい。しばらく時間を経過しても条件が好転する見込みは乏しいから、買い得度を重視するなら、メルセデス・ベンツGLA、BMW・X1/X2を相応の値引きで買ったほうが満足できるだろう。
4)日産GT-R
高性能スポーツカーの日産GT-Rも値引きが少ない。1カ月の登録台数は50台前後で、大量に売ることも考えていない。従って値引きを極端に少額に抑えた。
ちなみに現行GT-Rが2007年に発売されたときの価格は777万円(消費税率は5%)だった。それが今はもっとも安いピュアエディションでも1023万840円(消費税率は8%)だ。消費税率が異なるとはいえ、約246万円も値上げされた。12年前に発売して多額の値上げを行い、値引きは少額ならば、単純に1台当たりの粗利を考えると儲かるクルマだろう。
5)マツダMAZDA3
アクセラの後継となるMAZDA3は、すでに価格とグレードを明らかにして受注を開始した。1.5リッターガソリンエンジンの15Sは218万1000円、15Sツーリングは227万円だが、1.8LクリーンディーゼルターボのXDプロアクティブツーリングは285万円で、2リッターガソリンのスカイアクティブXを搭載したプロアクティブツーリングは325万円に達する模様だ。
価格は相応に高いが、最近のマツダは、発売時点の値引きを少額に抑える。半年から1年を経過して受注が下がると、下取り車の査定額を高めたりするから、しばらく待つのが得策だ。