進化した車両姿勢制御技術で新型アクセラは意のままに操れる
次は神経系となるダイナミクスについて、同じく車両開発本部・ヴィークルダイナミクス担当の梅津大輔さんのレクチャーが始まる。
梅津さんは「筋・骨格系」と「神経系」の関係性が重要で、ハードとソフトの両輪で「意のままの走りを実現」すると説く。その実現にはドライバーの操舵に応じたエンジンによる荷重制御(GVC・Gベクタリングコントロール)に加え、AWDによる駆動力配分制御(i-ACTIV AWD)、ブレーキによるモーメント制御(GVC PLUS)によりシステム全体で人馬一体を実現する統合制御へと進化させたという。
車両姿勢をつねにフラットに近づけるサスペンションジオメトリーと駆動力配分、ヨーダンピングの収束を収め車虜安定性が高まるGVCプラスの効果を実際に体感した。それはかつてWRC(世界ラリー選手権)で活躍したマツダ323(ファミリア)4WDターボのグループAラリーマシンを彷彿させるコントロール性の高さで驚かされる。
今回、2パターンで体験した新型マツダ3の高度な基幹技術は他のマツダ車にも拡大採用されるだろう。このことからマツダ3のみならず今後登場あるいは改良されるすべてのマツダ車の走りに大きな期待が持てことになる。