専門店がある場合はそちらへ駆け込むのもひとつの手段か
もちろん、すべてをバラバラにして、他車種などの部品を流用したり小加工で装着できないかと調べれば直せる可能性もあるだろうが、分刻みで作業のスケジュールが組まれている現代のディーラーの工場ではなかなかそこまでやれないというのが実情。また、当時を知るメカニックもすでに現場にはいない(管理職などになっている)ことが多く、ノウハウも受け継がれていないのである。
運よく当時を知るスタッフがいたとしても、なかなかディーラーでイレギュラーな作業を受けてくれるところは少ないというのが現状。いたとしてもそのスタッフがいつまで現場にいるか、その店舗にいるか、その会社にいるかは不透明というのも不安要素となるだろう。
裏を返せばそれでも直して乗りたい、という人のために多くの旧車専門店が存在しているともいえるわけであり、ディーラーで断られたと嘆くよりも面倒を見てくれるショップを探す方が建設的と言えるだろう。当然ながらディーラーのようにスピーディな対応や明確な見積もりなどは出ないかもしれない(やってみないとわからない部分が多いため)が、大切な愛車へ長く乗るためには必要な経費と割り切ってお願いするのが旧車乗りの心意気というものではないだろうか。