補修部品の製造廃止が原因で修理不可となることが多い
愛車が不幸にもトラブルに見舞われた場合、あなたならどこに持ち込むだろうか? 付き合いのあるショップや修理工場があればそこが第一候補になるだろうが、そういったところがない場合、やはり頼るのはディーラーとなるだろう。しかし、古いモデルになるとディーラーでの修理が不可能という事態も少なからず起きているようだ。
これは何も付き合いのないお客だから断っている、というわけではなく、そのディーラーで新車を購入し、長きに渡って点検や車検をそのディーラーで受けてきたユーザーでも起きている事態なのである。なかには「もう車検は通せないから買い替えを……」と言われるユーザーもいるほどだ。
こうなってしまう要因のひとつとしては、販売終了から年数が経過しすぎてしまい、修理に必要な部品の供給が終了してしまっているということが挙げられる。つまり、直してあげたくても部品がないから修理できません、ということなのである。
もちろん、日常的に使用するために必要な消耗品類は比較的長期に渡って生産が続けられているので、消耗品の交換で直るような軽微なトラブルなら問題ないのだが、大掛かりな修理となると部品がすでに供給されないということが少なくないのだ。