もちろん日本基準をクリアしているのだが……
組み立てについても同じで、誰がやっても同じクオリティに仕上がるのが現代の大量生産だが、手作業部分もまだ多く残されており、規定値内とはいえ、能力の差は出る。生産管理担当者に聞くと、器用な日本人と外国人ではこの差が出やすいのは事実とのこと。その差をどうするかというのも生産管理、品質管理の腕の見せどころではある。
欧州生産の、あるスポーツモデルは以前日本でも売られていたが、その担当者に聞くと同じエンジンでも日本人が組むのと、外国人が組むのとでは10馬力ぐらい差が出てしまうとのこと。日本で作ればいいのだが、政治がらみもあって難しいのがいかんともしがたいと言っていたのが印象的だった。
問題はないが、究極的には差があるのは事実というのが結論。また今や部品メーカーもグローバル化により日本製は減り、好む・好まざるに関わらず、海外製パーツを使わなくてはならいし、海外生産車を日本で売らなくてはならない時代と言っていいだろう。