修理の技術も高まり本当の極上車を見分けるのは難しくなっている
中古車はその販売をするときには“古物商”の許可申請を行わなければならない。これが意味するものは、たとえ同年式同車種、そして同グレードであっても前オーナーの使い方などにより、走行距離はもちろん、内外装の状態なども異なってくるので、それぞれ別々の値付けが行なわれて販売されている。そのため中古車購入時には新車のようにカタログを見たり、試乗車を試乗して、気に入ったら注文すれば済まず、展示場にある購入希望車の内外装はもちろん、エンジンコンディション、さらには修復歴の有無なども確認する必要がある。
中古車に乗り慣れているひとは別として、新車と比べて自己責任で判断しなければならない部分が多いのが現状といえるだろう。ある業界事情通は「査定の専門家が仕入れ時に厳密なチェックを行ないますが、それでも修復歴などを見逃してしまうことはいまでもあるようです。修理技術の向上とそれを見抜く術はまさに“イタチごっこ”となっているのです」とのこと。
さらに事情通は、「本当に程度の良い車両や、人気が高く問い合わせの多い車両を仕入れると、展示場に並ぶことなく即売となることもあるので、業者に希望車種をリクエストしておくのもいいかもしれません」と話してくれた。本当に極上の車両というものは、人知れず売買されることが多いとも語ってくれた。