シエンタとフリードは2列目席の仕様が大きく異なる
シエンタとフリードの大きな違いその1は、2列目席の仕様。
シエンタには6/7人乗りがあるものの、6人乗りの2列目席はキャプテンシートではなく、シート中央にトレーやカップホルダースペースがあるセミベンチシート。
一方、フリードの6人乗りの2列目席はぜいたくな居住感覚が得られる純粋なキャプテンシートになる。車内に乗ったまま3列目席へアクセスできるのはこちらである。
これはボク自身が見つけたアレンジで、メーカーは推奨しないだろうが、シエンタは2列目席を畳んだ状態で3列目席に座ると、まるでリムジンのような広大な足もとスペースが出現。停車時にゆったりしたいときにもってこいのシートアレンジである。
両車はラゲッジルーム回りの使い勝手も異なる。シエンタ、フリードともに3列目席使用時のラゲッジスペースの奥行きは最小限だが、3列目席を格納することで大容量コンパクトワゴンに変身させられる。が、3列目席の格納方法はシエンタが2列目席の下にもぐり込ませる床下収納タイプなのに対して、フリードは左右ハネ上げ式。ラゲッジルームの空間上部をより有効に使えるのはシエンタのほうである。
シエンタ FUNBASEとフリード+の大きな違いは、大容量のラゲッジルームにペットを乗せたときに現れる。つまり、シエンタ FUNBASEは後席背もたれ部分にアームレストがあり、それを倒すことでラゲッジルームとの間にすき間ができ、愛犬とアイコンタクトできると同時に、ラゲッジルームにエアコンの風が届きやすいというメリットがある。しかしベンチシートのみになるフリード+の後席背もたれにアームレストはなく、そうした使い方はできない。