まるでモーターのようにスムースな回転をするユニットも
3)日産フェアレディZ
(VQ37VHR型エンジン)
日産が誇るV型6気筒エンジンであるVQエンジンシリーズのなかでも、ハイレスポンス、ハイレボリューションを意味する「HR」の名前が冠されたエンジンがこのVQ37VHRエンジンである。
日本ではフーガとフェアレディZにのみ搭載されているエンジンだが、最高出力を発生する回転数はなんと7000回転と、3.7リッターの排気量からは考えられないほど高回転型なのである。このエンジンをMTで楽しめるのはフェアレディZとV36型スカイラインクーペのみとなってしまっているが、フェアレディZ NISMOに至ってはV6の片バンク毎に独立したフルデュアルエキゾーストシステムと専用のECMを採用することで最高出力は355馬力をマーク。まさに至高のエンジンに仕上がっている。
4)マツダRX-8
(13B-MSP型エンジン)
ビュンビュン回るエンジンの代表格と言えばやはりロータリーエンジンは外せないだろう。いまや実際にモーターで走るクルマも少なくないが、「モーターのように回る」と形容されたその回転フィールは今でもまったく見劣りするものではないはずだ。
現時点で最後のロータリーエンジン搭載車となったRX-8のエンジンにはハイパワー版と通常版の2種類が用意されており、市場ではハイパワー版に人気が集まっているが、高回転まで回す楽しみを求めるのであればあえてローパワーの通常版を狙ってみるのも悪くない。それにローパワーといってもカタログ値で210馬力もあるのだから、決して遅いわけではないのである。