新たなハイブリッドシステムにより低燃費を実現
三菱自動車は、2019年3月28日に販売を予定するハイトワゴンタイプの軽自動車、eK wagon(ワゴン)とeK X(クロス)の予約注文を3月14日から受け付けている。
eKと日産自動車から同時に発売される兄弟車のデイズは、先代モデルから三菱と日産がオリジナル性の高い軽自動車をつくるために設立した合弁会社NMKVが企画、開発したものだ。
eKワゴンは2013年6月以来、約6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。プラットフォームやエンジン、トランスミッションに至るまで刷新し、基本性能を高めている。新たに採用したハイブリッドシステムによる低燃費も特徴の一つだ。
新たにラインアップされたeKクロスは、新型のデリカD:5を彷彿とさせる迫力のあるデザインが特徴的。車名の由来にもなっているが、SUVらしい力強さとハイトワゴンをかけ合わせたクロスオーバーモデルである。車体色にはツートーンカラー5種類をあわせた11パターンが揃う。
また、両車ともに安全性能も向上した。MI-PILOT(マイパイロット)と命名した、三菱の軽自動車で初となる高速道路の同一車線運転支援技術を採用。0〜25km/hといった渋滞時でも停止までレーンの中央を走行、追従できるほか、ブレーキ制御による踏み間違い防止機能を設定した。ほかにも、万が一の時のために乗員を保護するサイドエアバッグとカーテンエアバッグも全車に標準装備する。
生産は昨年の西日本豪雨被害によって、一部操業を停止した三菱の水島製作所(岡山県倉敷市)が担う。水島製作所で生産する新型車の発表は約5年ぶり。水島製作所の近隣には主要部品メーカーも数多いことから、今回の新型車の登場によって地域の活性化にもつながりそうだ。