クルマが踊るなどのエンタメ系装備が付いたEVも
3)センターコンソール設置タイプのダイヤル式コントローラー
ドイツの高級ブランドが好んで採用する、センターコンソール設置タイプのダイヤル式コントローラー。代表的なものとしては、BMWの「iDrive」やメルセデスの「COMANDシステム」、マツダの「マツダコネクト」などが挙げられる。
カーナビやオーディオ、またクルマの機能設定の変更操作が一括して行えるなどメリットも多いが、いずれも採用当初は多くのユーザーから酷評された。それでもメーカーはめげずに地道な改良を重ね、最近ではどれも扱いやすさを増しているものの、いまだ、この手のコントローラーを操作するたびに「タッチパネルに勝る扱いやすさはない」と感じさせてしまう。BMWはタッチパッドと呼ばれる手書き入力機能を追加したりしたが、右ハンドルでは左手で扱うため、左利きの人以外はまったく使えず。
4)テスラ・モデルXの隠しコマンドの一部
テスラのモデルXには、クルマとしては極めて珍しい「隠しコマンド」が用意されている。音楽のリズムに合わせてウインカーやヘッドライトを点滅させるなどして「クルマが踊る」機能や、ウインカー操作時の作動音をサンタのそりの音に変えるクリスマスモードなど、従来の自動車メーカーにはない斬新な発想の遊び心が見られるが、実用性は皆無で、何度かやるとすぐに飽きる。
元々実用性を考慮していないエンタメ装備であり、ソフトウェアの更新で新たなコマンドが追加されたりする可能性があるとはいえ、保守的なクルマ好きの感覚としては、まったく不要と思ってしまう。