事前に確認しておかないと大トラブルの可能性も! 他人のクルマを運転する際に注意すべきこと7つ (1/2ページ)

万が一のために確認しておきたい項目も……

 春の行楽シーズン、そして最大10連休とも言われる今年のゴールデンウィーク。仲間や友人のクルマで出かけたり、帰省して実家のクルマを運転する機会も多くなるはず。基本的な項目もあるが、再確認の意味も込めて他人のクルマを運転するときの注意点をまとめてみよう。

1)自動車保険

 他人のクルマを運転するとき、一番チェックしておきたいのが自動車保険の範囲。自分のクルマを持っていて、自分名義で自動車保険に加入している人は、他の自動車で事故を起こしたときにも補償が適用される「他車運転危険補償特約」という特約が自動付帯されている場合がほとんどだ(要確認)。これが適用されれば、対人と対物に関しては、自分の保険でカバーできる。

 ただし、この特約は「臨時で運転」した場合に限定されるので、日常的に利用する職場のクルマや、オーナーに未承諾で借りたクルマは対象外になる。

 また、借りたクルマの保険に「年齢条件」があったとしても、「記名被保険者(通常そのクルマのオーナー)」とその「配偶者」及び、その「同居の親族」以外が運転しているときに事故を起こした場合は、年齢に関わらず、保険が下りることになっている。

 つまり別居している子供や親族なら、年齢条件に合わなくても保険は使えるということ。反対に、「家族限定」の保険の場合、同居の家族と、別居の未婚の子供までは保険でカバーされるが、別居の既婚の子供は「家族限定」に含まれないので要注意。

 実家の親や友人に聞いても、「保険のことはよくわからない……」といわれたときは、コンビニなどで加入できる、「1DAY保険」が便利。24時間/500円で、2回目割引や複数人割引、オプションで車両復旧費用保険(借りたクルマの修理費を保障)などのオプションもあって、手軽に手厚い補償が受けられる。(本人またはその配偶者の方が所有するクルマは対象外)

2)施錠・開錠

 とっても基本的なことだが、クルマによってスマートキー、キーレスエントリー、オーソドックスなカギタイプと、施錠・開錠の方法が違うので、確認が必要。

 とくにスマートキーのクルマを借りて、オーナーがキーを持ったままクルマを降りてしまうと、エンジンを切るまではそのまま走り続けられるが、一度エンジンを止めると、キーなしでは再始動できないというピンチに……。(エンジンをかけたまま、キーを持ってクルマから離れると警告音は鳴る)

3)エンジンの始動・停止

 これもキーを差し込んで回すタイプと、スタートボタンをプッシュするだけのものがあり、ATのセレクターの位置やブレーキを踏むなどの前提条件もあるので、一応確認しておかないと焦ることも!?


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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