SUVブームが高い車高の魅力を定着させた
その背景にはクロスオーバーSUVが一大ジャンルとして定着したこともあるだろう。SUVの流行は最低地上高に余裕のあるクルマがかっこいいという評価基準を生んだともいえる。また、軽トラであればベース車の価格も安いので思い切りカスタムを楽しみやすい。そして、じつはリフトアップは意外にコストがかからない。
とくに40mm以内の「ちょいアゲ」であればリフトアップ用に開発されたアフターパーツのコイルスプリングに交換するだけで可能だ。なお、軽トラのリヤはリーフスプリングなので、ブロックと呼ばれる金属の塊を利用する。いずれにしても、スプリングの部品代(2万~5万円くらい)と工賃くらいのコストでリフトアップは可能だ。
さらに、こだわるのであればサスペンションアームの取り付け部分の位置をオフセットするブロックやステーを使って車高をあげる「リフトアップキット」などと呼ばれるパーツもサードパーティーで用意されている。こうしたキットの価格も軽自動車ベースでは、15~20万円といった価格帯で見つけることができる。
もちろん、アゲ系スタイルには大きめでパターンもワイルドなタイヤも必須アイテムだが、軽トラ・軽1BOX、さらにスズキ・ハスラーなどをベースにするのであれば、絶対的には小さめのサイズとなるので、こちらもそれほど高価にはならない。軽自動車のアゲ系カスタムは、見た目のインパクトのわりにリーズナブルに楽しめるのも魅力だ。