ブーム到来よりもはるか以前に誕生していた軽SUVも存在!
3)ホンダZ
今でこそSUVブームでさまざまなクルマが登場しているが、それよりもはるか以前の1998年に突如ホンダがリリースした軽SUVがZだった。名前こそ70年代に存在したスペシャリティクーペの名前を引き継いでいるが、その面影はまったくなかった。
特筆すべきは「UM-4」(Under floor Midship 4WD)と名付けられたエンジンの搭載方法だ。その名のとおり床下に収められたエンジンはなんと縦置きで、その前方にミッションを配しビスカスカップリングセンターデフを介して4輪を駆動させていた。そのため前後重量配分は50:50を実現していたのである。
4)スバルR1
「NEWてんとう虫」というキャッチコピーで2005年に登場したR1は、軽自動車枠いっぱいのサイズをあえて取らず、車検証上は4人乗りながら実質2+2のパーソナルクーペとしてリリースされた。エンジンはすべてのグレードで4気筒のものを採用し、足まわりも4輪独立サスペンションという凝ったものだった。
内装もオーディオをインパネと一体とするデザインを採用したり、シート表皮がレザーとアルカンターラのコンビとなる「レザー&アルカンターラセレクション」を設定したりと、高級さというのはボディサイズの大小にはとらわれないものとばかりに気を吐いたモデルであった。