スリップサインじゃ決められない!  スタッドレスタイヤを来季も使えるかの判断基準とは (2/2ページ)

使用の有無に関わらずタイヤのゴムは経年劣化で固くなる

2)ゴムの硬度

 もうひとつはゴムの硬度。スタッドレスタイヤが、雪上、氷上でグリップを発揮するには、ゴムの柔らかさが欠かせないが、タイヤのゴムは経年劣化で固くなる。

 タイヤ専門店に行くと、専用の硬度計があるので、新品以外のスタッドレスタイヤは、シーズン前にタイヤのゴムの硬度を計ってもらうと安心だ。

 新品のスタッドレスタイヤのゴムの硬度は、45以下なので、硬度が50前後で、溝が残っていればまだまだ使える。硬度が55~60なら要注意。60以上ならもう寿命と思えばいい。

 使用年数については使い方次第なので何とも言えないが、3~5シーズン(タイヤの製造時期はサイドウォールに刻印されている)、走行距離だとウインターシーズン限定で、1万5000km以下がひとつの目安。

 またオフシーズンの保管方法も、スタッドレスタイヤの寿命を左右する重要な要素。使用後は、タイヤをきれいに洗って、よく乾かしたうえで、日の当たらない風通しのいいところに保管すること。ホイール付きなら、空気圧を指定値の半分ぐらいまで抜いて、平積みに保管するのがコツだ。

  


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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