冬場とはいえ15ラップ連続全開走行でも温度は問題なし!
ちなみに袖ケ浦サーキットを現行モデルより電池温度上がりにくい先代リーフで何度も電気自動車レースに出たけれど、アクセル全開で最大10ラップ走ったら温度警告出て出力制限モードに入ってしまう。私は先代リーフを駆り電気自動車レースだけでなく全日本ラリーも出たため(ガソリン車と同じクラスで優勝してます!)少し詳しい。
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袖ケ浦サーキットで確認したかったのは「リーフe+が何ラップでギブアップするか」です。コースインするや、レースと同じく全開! 最初の3ラップで厳しい状況になるかと思いきや、電池温度上がっていない? あらら? さらに攻めると少しづつ上がっていくものの、現行はもちろん先代でもアウトになる10ラップじゃまだ余裕。
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15ラップし電池温度表示はやっと半分以上になった。この調子だと全開走行で20ラップしてもセーブモードに入らないかもしれません。しかもハンドリング良くて速い! 現行モデル標準仕様の車重1510kgに対し、160kg重い1670kgある。本来なら鈍重になって普通。けれどリーフe+はモーター出力も68馬力も上がり218馬力になった。
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加えてボディも「なんでこんな丈夫に作ったのか?」と思える初代の初期型リーフと同等の剛性を持つ。強いて言えば車高が5mm上がったことながら、電気自動車って重い電池を車体の下側に搭載しているため、多少車高上げたってまったく気にならない。かくして速くて楽しくて電池温度も上がりにくいという文句ない電気自動車に仕上がった。
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参考までに電池温度上がらない理由は、バッテリーの構造にある。62kWh化するにあたり、電池のセル数(本数と言っても良い)を1.5倍にした。結果、今まで2つのセルで充電と放電していたところを、3つのセルにしてます。これで温度上昇が大きく減った。リーフe+に乗り、電気自動車の新しい可能性を感じた次第。
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