黒いススは不完全燃焼時に出るもの
最近はデザイン的にマフラーのテール部分を大きく目立たせているクルマは少なくなってきたが、よく見るとパイプの部分が黒くなっていることがある。昔のクルマと比べると良くなってきたが、それでもうっすら黒くなっていることが多い。一体大丈夫なのだろうか。そもそも黒いものの正体は何なのだろうか?
まずその正体だが、いわゆるススだ。黒いススはガスが濃く、不完全燃焼時に出るもの。キャブレター時代では燃料と空気の混合制御がち密にできないことから、ススが出やすかった。ちなみに一番燃えやすい燃料と空気の比率は1対14.7で、空気量が多ければ希薄燃焼になり黒いススは出ず、テールパイプが白く焼けた感じになる。よく旧車やバイクのキャブレターセッティングでプラグを外して焼け具合を見たが、それと同じ。濃ければ黒くススけるし、薄ければ真っ白に焼ける。テールパイプでも同じことが言える。