荷物の積み込みはステーションワゴンよりもはるかに容易
3)自転車やソロキャンプ用品などの大きく重い荷物を積むケース
そして、趣味人で、アウトドアなどを楽しむため、自転車などを積むにも最適なのが後席を格納、畳んだミニバンである。なにしろ低床ミニバンなら、ラゲッジ部分の開口部地上高はホンダ・オデッセイ・アブソルートで515mm、コンパクトミニバンのトヨタ・シエンタやホンダ・フリードなら480mm前後、ホンダ・ステップワゴン(3列目席床下格納状態)やトヨタ・ヴォクシー&ノア、日産セレナは約500mmと劇的に低い。
だから自転車などを積み込むのもラクラク、スムース。ちなみに、世界のステーションワゴンのラゲッジフロア高平均値は約620mm。フロアの高いSUVだとそれこそ、もっとつらい。
同時に、ソロキャンプを広大な車内空間でゆったり楽しめるのもミニバンならでは。大きなバックドアは雨が降ってもひさしになる、
4)友達をつくりたいケース
番外としては、今はおひとりさまドライブばかりしていても、じつは友達募集中……というさびしがり屋にも、ミニバンは友達づくりのお手伝いをしてくれるツールになりうる。「ミニバンを持っているから、みんなでどこかに行こう」。
免許なし、クルマなし、という若者が増えている今、免許があり、ミニバンを持っているということは、極めて希少かつ人気者になれる要素を備えているということ。
とはいえ、最近、ハイブリッドモデルが加わった働くクルマ、プロボックスなどでもラゲッジスペースは十分じゃないか……という意見もあるだろうが、とくに長距離、長時間ドライブでのドライバーの快適度、疲れにくさでは、あくまで乗用タイプのミニバンの圧勝。ハイブリッドを選べば燃費性能もよく、おひとりさまで無駄な空間を背負って走っている!? という罪悪感も薄れるはずだ。
おすすめのミニバンは、コンパクトサイズならシートアレンジ性や燃費性能に優れるホンダ・フリード、トヨタ・シエンタ。Mクラスならバックドアに第5のドアがあるホンダ・ステップワゴンハイブリッド、Lクラスならスポーティーな走りを楽しめ、3列目席が床下格納でき、ワゴンのようにも使えるホンダ・オデッセイハイブリッドなどだ。
そうそう、今年中になくなるかもしれないと噂される、スタイリッシュさを極めたツートーンカラーのトヨタ・エスティマも狙い目だ。