高性能スタッドレスで余裕をかますと大惨事に! 憶えておいて損はない雪道走行の落とし穴6選 (1/2ページ)

対向車との事故を防いだつもりが裏目に!

 冬の終わりもすぐそこ。暖かくなってきたし、このまま春かといった感じだけど、雪がまだ積もったままの地域もあるし、最近の例からすると異常気象で、これからいきなり雪が降る可能性だってある。そこで、雪道に不慣れな人に向けて、雪道で立ち往生しないための注意ポイントを紹介しよう。

1)路肩に寄せすぎない

 歩道や路肩と道の境目がわからなくなるのは最大のポイント。路肩にガリガリやってしまったり、側溝があってそのまま脱輪。なかには田んぼに落っこちて、トラクターに引っ張りだしてもらったなんていうエピソードも。そうならないためには、電柱を目印にしたり、わだちを見失わないようにする。また雪国であれば、路肩を表す矢印やポールがあるのでそれが目安となる。ちなみに非雪国育ちのドライバーだと知らないことが多いので、雪が降っていないシーズンにでも確認しておくといいだろう。

2)凍結路面に注意する

 凍結路だと当然立ち往生する可能性は高まる。スタッドレス、そして場所によってはチェーンも必要になったが、その上で路面の見極めをしっかりとする。ひと口に凍結路といってもいろいろで、白く見えるのはCMでも見かける乾いた氷で、ここは意外にグリップする。問題は黒く見えるところで、これはミラーバーンやブラックアイスと呼ばれる磨かれた氷で、一度グリップを失うとなにをしてもダメ。スチールチェーンで砕けば走れるが、スタッドレスでは歯が立たないことが多い。見つけたら、少しラインを外して走行すべし。

3)すれ違いはほどほどに

 路地でのすれ違いは普段でも緊張する人も多いだろう。それが雪が降り積もっているところだとなおさら。路肩に除雪した雪が積んであったり、除雪していないと道幅自体が狭くなり、なおさら緊張する。気を遣ってがんばって寄せたら、そのままハマって立ち往生。対向車が助けてくれるかと思いきや、そのまま行ってしまって途方に暮れるということもあったりする。路肩にあまり寄せすぎないのと、寄せるときは降り積もっていないところで行なう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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